①〜③は、以前のブログで紹介しました。
これが最後ぎっくり腰④です。
背骨の真ん中の関節を【椎体関節】と言います。
椎間板があるところです。
椎間板は、繊維輪と髄核という組織でできています。
分かりやすくいうと、あんこ(髄核)を餅でできたバームクーヘン(繊維輪)で包んでいる感じです。
餅でできたバームクーヘンの一番外側に神経が通っていて、
それが伸ばされて傷着いた時に痛みとなった現れるのです。
もちろん、あんこ(ヘルニア)が、急に中から外へ突き出すと、
餅でできたバームクーヘンは、破れたり引き伸ばされてぎっくり腰になります。
しかし、ヘルニアと診断されない場合でも、ぎっくり腰になるのです。
ヘルニアを確定するには、MRIを取らなければわかりません。
たまに、体もろくに触らず、レントゲンだけでヘルニアと診断する医者もいます。
どう見ても、ぎっくり腰①~③に該当しているのに、ヘルニアと診断されているのです。
そんな医者は信用できません。
あんこ(ヘルニア)が一瞬出て、戻る場合があるのです。
その場合、餅でできたバームクーヘンも一瞬引き伸ばされる事になります。
これもギックリ腰になるのです。
椎体関節のぎっくり腰の特徴は、前屈しても後ろに反っても痛いことです。
体重を背骨に乗っけるだけで痛いので、体をくの字にして来る人もいます。
一番治るのに時間のかかるのもこのぎっくり腰です。
テーピングなんて効きません。
コルセットで、周りをガッチリ締め覆うことで、背骨にかかる重みを軽減させる事が一番です。
でもまたここで疑問がでてきます。
なぜ、なる人とならない人がいるのか?
普段の背骨の形が重要になってきます。
背骨は24個と仙骨という骨がつらなってできています。
きれいな形なら重みは分散されます。
100キロの重みを25個できれいに分散されれば、1つにかかる重みは4キロです。
しかし、腰が反っていたり、丸すぎたりしていると、一番弯曲の強いところに重みが集中するのです。
4キロで済む重みを3倍だと12キロ。5倍だと20キロを1つの関節で受けることになるのです。
日常的に、悪い形で重みを受けていると、餅でできたバームクーヘンも弱ってしまいます。
弱ると、椎間板変性と言い、固くなって柔軟性を失います。
そこに、一瞬強い荷重がかかるだけで、ぎっくり腰になってしまうのです。
ぎっくり腰を繰り返す人は、背骨の形を悪いままでいる人が非常に多いのです。
周りの筋肉を強くして腰痛予防といいますが、
筋肉ムキムキの人でも、ぎっくり腰になります。
背骨の形が悪い状態のままで、いくら筋肉をつけても腰の負担は減っていないということです。
では、どうすれば?
やっぱりまずは、下腹部です。
下腹部が締まっていれば、常に腰を斜め下から支えてくれます。
よく、腰痛の予防のために、腹筋をする人がいます。
特に、上腹部の腹筋にいつも力を入れる癖が背骨の形を悪くさせるのです。
力を入れると締めるの違いがわからない人もいます。
力をいれるのではなく、締め抑えるのです。
先に上腹部に力が入ると、下腹部が締めづらくなるのはご存知でしょうか?
先に下腹部を締めて、上腹部は意識しなくてもいいのです。
もう一つは、背骨の柔軟性です。
特に、みぞおちの裏当たりの背骨(胸腰椎部)の柔軟性が必要です。
ここが固まれば、重心がかかとになり、腰の背骨だけで上半身の重みを受ける結果となるのです。
私なら、骨盤を矯正して、反って沈んでしまった腰椎を浮き上がらせ、背骨を動くようにし、下腹部の締め方と姿勢を指導します。
そうすれば、ぎっくり腰を繰り返さなくなります。
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