肩甲骨の内側で、
背骨との間くらいの痛み。(ちょっと背骨より)
居ても立っても居られない位に痛くなる。
特に、同じ姿勢でいた時には、とんでもなく痛くなる。
首を動かしても、肩を動かしても一向に取れる気配の無い辛さ。
そこを丁寧に揉んでもらっても、3〜4時間後には痛みは戻り、
朝少しいいかな〜と思ったら、昼頃には、またあの痛み。
原因は、頚椎にあります。
頚椎といっても、レントゲンやMRIで特に異常なしとと言われる人が多いです。
言われたとしても、少し狭くなっているかな〜くらいで、湿布と痛み止めのみ。
痛みを感じている筋肉は、なんていう筋肉なのか?
頸板状筋という筋肉と、頸最長筋という筋肉が痛みを感じているのです。
この筋肉自ら痛みを発するには、肉離れや寝違いをしないと痛みは出ません。
どちらの筋肉も深い所にあります。表面にはないのです。
だから、奥の中の方が痛いのです。
この二つの筋肉は、頸椎のC2~C5の神経(首から出ている神経)
によって感覚を支配されています。
ということは、その頸椎の神経の枝がどこかで圧迫されて痛みを発しているのです。
頸椎ヘルニアならMRIでも明らかです。
頸椎の神経が出てくる穴が狭くなっていれば、レントゲンで明らかです。
両方に異常がないと言われるのに、痛くて辛い人が多いのです。
つまり、神経が頸椎の穴をでて、その先で筋肉により圧迫を受けているのです。
その圧迫をさせている筋肉が、頸板状筋と頸最長筋なのです。
私の経験では、C3C4C5(頸椎の3番目4番目5番目)のサイドにある
奥深い筋肉を上手にほぐすと、肩甲骨の内側の痛みが取れます。
さらに、頸椎の関節もガチガチに動かなくなっているので、
その動きもボキボキせず矯正して、正常に近づけていきます。
首の浅い筋肉や、肩甲骨の間だけほぐしていても、
根本的改善にはならないということです。
首の深い所にある頸板状筋と頸最長筋を揉みほぐすには技術が必要です。
治療家によっては、あまり触らない人も多いようです。
筋肉を傷つけると、逆効果で首の不調に繋がるからです。
日常の座る姿勢が重要になってきます。
身体よりも頭を前に出して長時間座っていると、
この二つの筋肉はあっという間に硬くなっていきます。
すでに、骨盤が前傾し、背中も丸く固まり、
正しい座り姿勢が出来なくなっているかも知れません。
結局は全身の治療が必要になってくることも少なくありません。
これで、肩甲骨の内側の痛みは解決します。
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