あなたの担当は、指圧タイプですか?
指圧とは、指を真下に押して戻しての繰り返しです。
真下に押して戻しての繰り返しでは、筋肉はほぐれていないのです。
真下に押さずに筋肉をほぐすことができるの?
と思った方もいるでしょう。
筋肉は繊維の束でできています。
その束の下にはまた違う束、その下にも違う束があり何層にも重なりあっています。
その束を同じ方向で、ただ真下に押すだけで
バラバラになるでしょうか?
ただ潰されて、戻るだけで、バラバラにはなりません。
食べる肉なら叩けば柔らかくなりますが、繊維が壊れてしまいます。
もし、人間でそれをやれば次の日痛くてたまりません!
さらに筋肉は、上下で重なりあっているだけではなく、
左右、斜め、という風に3Dに重なりあっていますから、
余計に一方向では、ほぐれてくれないのです。
では、どうすれば?
真下に押すと一番筋肉の抵抗を受けますから、
横から、斜め上から、斜め下から、真下から、四方八方から
押さなければ、筋肉はばらばらになってくれないのです。
真下以外の方向は、術者にとって体の負担が強くなります。
親指、手首、前腕、上腕、背筋など全てをうまく使えるようにならなければ、
筋肉を四方八方からは狙えないのです。
単調に真下に押すことを繰り返す手技では、期待できないと言うことです。
術者側からすると、真下に押すほど、楽で簡単な揉み方はないということです。