経験が深くなればなるほど触る場所があります。
逆に、経験が浅ければ触る場所も変わります。
まず筋肉。
経験の浅い治療家は、揉むように触ります。浅いタッチから深さの硬さが分からないからです。
経験が深い治療家は、軽く沈める感じです。それだけで深い筋肉も、異常な硬さなのか分かるからです。
次に関節。
経験の浅い治療家は、いちいち色んな角度に動かさせて可動域を見ます。
経験の深い治療家は、その椎骨や骨盤を軽く触っただけでどのくらい動きがあって、どっちに動きずらいかを判断します。
次に圧痛。
経験の浅い治療家は、圧痛の場所を限定出来ていません。今まさに変形している骨の圧痛などは、全く判断できません。
経験の深い治療家は、迷いなく、ピタッピタッと当たります。
これが経験の差なのです。
しかし、ここで注意すべきことがあります。
経験の浅い治療家でも、軽くタッチして、知ったかぶった感じで、「分かりました」という人間もいるのです。
えっもう分かったの?神がかってる!と思うのは早々です。
その時に、もっとタッチした場所を感じてください。
ちょいズレしてませんか?
見様見真似でやっているものは、必ず粗が出ます。
最近では、youtubeやセミナー動画で、治した経験もないのに、治したことがある気になっている、なんちゃって経験者が増えています。
「あの動画で言っていたことが本当なら治るはず」くらいに思いながら施術しているにも関わらず、今まで、同じ症状を沢山治して来たかのように装うのです。
経験というのは、その人自身だけが得られるものです。絶対に経験した人の手技を真似るだけでは不十分なのです。
あなたも、知ったか治療家には気をつけて下さい。特に、予約制で他のお客さんにあった事のないような治療院は、どの位のお客さんが、いつも来ているのか全く不明ですので。