なぜ二の腕なのか?
これからじっくり説明していきます。
肘を伸ばすときに使う筋肉が、上腕三頭筋と呼ばれる、いわゆる二の腕の筋肉です。
施術を行うときに、この肘の伸ばしを
使うか、使わないかで雲泥の差でるのです。
結論からいうと、
肘を伸ばす力は、揉む強さの調節です。
体重はあとから乗っけるものなのです。
肘を伸ばしきって、ただ体重を乗せたり、戻したりして、
指圧的に揉んでいる治療家も多々見受けられます。
体重を乗っけて、戻しての繰り返しで筋肉がほぐれるわけありません。
何のために使うのか?
①あたりの調節(体と指との接地面の感覚)
②身体への圧迫感(重み)の軽減
③揉み角度の調節
④筋肉に深くアプローチするため
⑤体重以上のパワーを優しく筋肉の奥に伝えるため
⑥指を抜く際の丁寧さ
指をお客様の身体の接地して、いきなり体重をかけては、
揉みの当たりなんて無視していると同じです。
体重が100%乗せる ⇒ 体重を100%戻す
この繰り返しで、
お客様に圧迫感と意味のない振動を与え続けているのです。
肘の伸ばしを調節しながら使えないので、真下に押すことしかできないのです。
揉みの調節が体重だけに頼っているため、深い筋肉に入っていかないのです。
体重で指を戻しているので、筋肉から指が抜ける時に雑でなのです。
肘の伸ばしを揉みに取り入れているか、取り入れていないかで
こんなに違いが出てしまうのです。
もちろん、最初から伸びきっていては、それ以上伸ばしようもありません。
肘を軽く曲げた状態から、ひと揉みごとに肘の伸ばしを常に使うのです。
ですから、治療家で上腕三頭筋(二の腕)の筋肉が発達していない人の揉み技術は、期待出来ません。
必ず体のゆがみや背骨を揉みながら矯正する時に、必要になる技術でもあります。