最近、私たちの業界では、疲れず、体力を使わず、誰にでもできて、短時間で根本的に改善、
というフレーズの技術セミナーが世間を賑わせています。
でもそれって、誰でも簡単に出来るようになるってことは、
「重症の人も治せるのかなぁ」って思います。
私の場合、修業時代や雇われ時代
親指を鍛えました。
手首を鍛えました。
上腕を鍛えました。
肩甲骨周りを鍛えました。
筋トレではなく、常に揉むときに力が入りづらいと思った角度は、その角度で力が入るように鍛えました。
片手で親指に全体重も乗せられない治療家は、全く信用できないと思っています。
なぜか?それは、
「筋肉をほぐしたという感覚」
が違うからです。
親指も鍛えられていない人が「今日は大分ほぐれました」と言うのと、
親指を鍛えに鍛えられた人が「今日は大分ほぐれました」と言うのとでは、
天と地ほど、ほぐれ度合が変わります。
それは、ケンカで負けた事ないという人が、プロボクサーには、全く歯が立たないのと、似ています。
その道で本気で鍛えられている人こそ、本物であり、レベルが違うのです。
鍛えられていない人が、「すごいほぐれた」と思っていることが、
鍛えられている人にとっては、「これでほぐれたの?」という感じるのです。
これで良くなってる=ん?
こんな硬い筋肉のままなのに、良くなってるわけないじゃん❗️本気で言ってるの⁉️
となるわけです。
その証拠に、今まで経験5年、経験10年という人を何度も面接してきました。
面接の際に、一通り相手の手技を受けるのですが、ひとりとして、満足いくほぐしをしてくれる人はいませんでした。
あ~これは鍛えるのに時間かかるな~
でも、鍛えればなんとかなるかな~
今まで何やっていたんだろう?
揉み方を基本から教えます。
最初だけなんです。練習するのは。ほんの2.3ヶ月。
後はまた、自分のスタイルに戻ってしまいます。
私は、いつも思っていました。
どうして、もっとほぐせるようになろうとしないんだろう?
揉み方が上手くなり筋肉をもっとほぐせるようになったら、楽にさせれる人が増えるのに…
そして気付きました。
私とは、決定的に、違うこと。
皆んな疲れたくないんです。
自分を犠牲にしてまで人を治そうという気持ちがない事に気付いたのです。
お客様によく言われることがあります。
「先生のこの治療は、なんていうの?」
「指圧でも、按摩でも、マッサージでもないし、
カイロでも整体でもない。」
「わかんないけどすごい初めてです」
皆さんが自分の身体をあずける治療家は、揉みが上手な人を選んで下さい。
揉みが上手な人は、自分を犠牲にしてまで人を治そうという気持ちがあるからこそ
上達しているに違いないからです。
揉みで80%良くなると言えるのは、そういう事なんです。