患者さんの話を最後まで聞くこと。
聞き上手がいい人に思われる。
どの治療家も、知っていて実践していることです。
この先生は、私の話をよく聞いてくれる。
今まで、こんなに真剣に聞いてくれる先生はいなかった。
ここまでは素直に感じて貰ってもいいです。
問題はその後です。
あなたは、腰が痛いことを告げました。
その後の説明はどうでしたか?
今まで何度も繰り返したかのように、
流暢に、まるで全ての腰痛を知っているかのように説明されませんでしたか?
それは、フォーマットです。
慣れすぎて、他の病名や、他の原因を疑わなくなった治療家か、
経験が少なく、マニュアルを用意されている治療家でしかありません。
あなたを診ていないのです。
あなたは、唯一のお客さんであって、
その症状や辛さが他のお客さんと類似しているだけで、
全く同じだと決めつけているのです。
感覚で、あなたを診ていないのです。
記憶の引き出しだけで、あなたを診ているのです。
どんなに聞き上手な施術者でも、
その後の説明が、本当に自分の事にしっくり来るのかを感じてください。
そして、見極めて下さい。
そうしなければ、お金と時間の無駄になりかねません。
特に、短い時間で、お客を心理的に操作して、
「次回来なければ損してしまう」
と感じさせるような心理を利用して、治療につなげるテクニックが流行っています。
本当の治療家とは、お客さんが初めてきたその日に、
どれだけ今の症状が改善出来るかを、必死に探し、必死に施術するものです。
それを初めて来たのに、説明ばかりでたいした施術もせず、
5回必要ですとかいう治療家など、腐っています。
一生懸命の施術をあなたが感じた上で、「あと何回は必要だと思います。」
と、言葉にする治療家を選ぶべきです。
出し惜しみしているのか、金のために引っ張っているのか
どっちか分からないような治療家など、信頼するに足るわけがないのです。